「未経験99%」でなぜエンジニアになれるのか。その手法とシステム
ITインフラという専門領域でありながら、「未経験者歓迎」を掲げるボードルア。実際、「入社者の99%がIT未経験」という事実は、多くの方にとって疑問に思われる点かもしれません。
専門知識が不可欠な世界で、どのようにエンジニアを育成しているのか。未経験者が本当に活躍できるのでしょうか。
私たちはその実態を知るため、同社の技術部門トップである部長にインタビューを行いました。そこで語られたのは、ボードルア独自の”エンジニア育成システム”でした。
「未経験者歓迎」の背景にある、当社の育成に対する考え方と仕組みをご紹介します。
技術部長が語った「99%」の真相
「未経験99%入社」は事実か
――― 高島さん、本日はありがとうございます。早速ですが、御社は『99%が未経験入社』というのは本当なのでしょうか?
高島: はい、紛れもない事実です。正確な数字は常に変動しますが、入社してくる社員のほとんどが、ITとは無縁の世界から来ています。元アパレル店員、飲食店スタッフ、営業職…前職は本当にバラバラですよ。
――― しかし、ITインフラは専門職です。なぜ未経験者ばかり採用して、業務が成り立つのでしょうか?
高島: 簡単な話です。私たちには、どんな方でもプロのエンジニアに”育てあげる”自信と仕組みがありますから。
未経験者を”プロ”に育てる。独自の育成プログラム

1. 徹底された資格取得サポート
高島: まず、私たちは入社前の内定者の段階から、IT業界のパスポートとも言われる『CCNA』の取得を徹底的にサポートします。ですが、本当の教育はここからです。
入社後には独自の『社内認定試験』を設けており、これをパスしなければ現場には出られません。さらに、より専門的な『CCNP』といった上位資格の取得まで、会社が全面的にバックアップし続ける。成長できる環境を整えています。
2. 独自の『homies』制度
高島: ただ、一人で孤独に学習させるような非効率なことはしません。私たちは『homies(ホーミーズ)』と呼んでいますが、先輩社員がマンツーマンに近い形で新人の面倒を見ます。
これは単なるOJTではありません。技術的な指導はもちろん、キャリアの悩みからプライベートの相談まで、まるで本当の兄弟のように寄り添う。共に学び、共に成長する仲間であり…ある意味では、しっかり伴走する役割かもしれませんね(笑)。この密な人間関係が、成長を支えています。
- 技術的な質問は即座に解決!学習のスピードを最大化。
 - キャリアパスの不安を解消!将来の目標を具体化する相談役。
 - 仕事だけでなく、メンタル面もサポートする「家族」のような存在。
 
3. 計算されたキャリアパス
高島: そして最も重要なのが、配属先です。研修を終えたばかりの社員を、いきなり高難易度のプロジェクトに放り込むようなことは絶対にしません。まずはエンジニアとしての”最初の一歩”に最適な、基礎を固めるためのプロジェクトからスタートさせます。
そこで数年の経験を積んだ後、2〜3年というサイクルで戦略的にプロジェクトを異動させ、徐々にネットワークの設計・構築といった上流工程へと引き上げていく。すべて私たちが設計したキャリアパスを歩んでもらいます。気づいた頃には、未経験だった自分が嘘のような、市場価値の高いエンジニアになっているというわけです。
結論:ボードルアの「未経験者歓迎」は、緻密な”育成システム”だった

高島へのインタビューで明らかになったのは、「未経験者99%」という言葉が、単なる誇大広告ではなく、緻密に計算された育成戦略と、それを支える強力なサポート体制に裏打ちされた事実であったということです。
ボードルアは未経験者を”歓迎”している。なぜなら、未経験者をプロのエンジニアに”育てあげる”という、絶対的な自信と実績があるからです。
過去の経歴は一切関係ありません。ボードルアの門を叩けば、プロフェッショナルへと成長できる。その育成システムこそが、この会社の本当の強さの根源なのかもしれません。