現場で使われている最新クラウド技術10選

現場で使われている最新クラウド技術10選

ITインフラの世界は、まさに日進月歩。特に「クラウド技術」は、ビジネスに不可欠な基盤として、日々その姿を変えています。
私たち株式会社ボードルアは、ITインフラSESをメインとする企業です。
それはつまり、私たちエンジニアの「現場」は、大手通信キャリア、金融機関、公共機関、大手メーカーなど、
日本を支える様々なお客様の「最前線」であることを意味します。

ボードルアの働き方の最大の魅力は、一つの会社にいながら、多種多様な業界の最先端プロジェクトに参画できること。
今回は、ボードルアのエンジニアが実際にお客様の現場で活用し、
その進化を肌で感じている「本当に使われている最新クラウド技術10選」を、エンジニアのリアルな視点からご紹介します!

カテゴリー1:自動化・効率化(Infrastructure as Code)

「手作業でのサーバー構築」は、ミスや属人化の原因となります。現代のインフラ現場では、コードでインフラを管理し、ミスなく・素早く構築する「IaC (Infrastructure as Code)」が常識です。

1. Kubernetes (K8s)

これなに?: コンテナ化されたアプリケーションを、自動で管理・運用するための「指揮者」のようなシステムです。

現場でどう使う?: 今や多くの大規模Webサービスで採用されています。私たちボードルアのエンジニアも、大手通信キャリアの5G関連サービス基盤や、大規模ECサイトの現場で、このKubernetes環境の構築・運用・監視を任されています。「サービスを絶対に止めない」というミッションクリティカルな現場でこそ、その真価が問われる技術です。

2. Terraform

これなに?: 「インフラの設計図」をコードで書けるツール。AWS, Azure, GCPなど複数のクラウドに(マルチクラウドで)対応できるのが強みです。

現場でどう使う?: お客様の「クラウド移行プロジェクト」では必須のツールです。「開発環境」「検証環境」「本番環境」を、コード一つで正確に、かつ短時間で構築します。ボードルアのエンジニアが金融機関のハイブリッドクラウド移行を支援した際も、Terraformによる自動化がプロジェクト成功の鍵となりました。

3. Ansible

これなに?: 複数のサーバーに対する「設定」を自動化するツール。OSの設定、ミドルウェアのインストール、パッチ適用など、日々の運用作業を自動化します。

現場でどう使う?: 特に大規模環境で力を発揮します。「100台あるWebサーバー全てに、今すぐセキュリティパッチを適用せよ」といった緊急ミッションも、Ansibleがあれば正確かつ迅速に完了できます。私たちも、公共系のインフラ運用プロジェクトなどで、日々の定型作業を自動化し、より高度な業務(障害分析や性能改善)に時間を使うための基盤として活用しています。

カテゴリー2:新しい"カタチ"(コンピューティング・アーキテクチャ)

サーバーの「持ち方」や「使い方」も、お客様のニーズに合わせて多様化しています。

4. サーバーレス (AWS Lambda / Azure Functions)

これなに?: サーバーの管理を一切意識せず、プログラムコードを実行できるサービスです。

現場でどう使う?: お客様の「コスト削減」ニーズに直結する技術です。「特定の時間にだけ動くバッチ処理」や「Webサイトへの問い合わせがあった時だけ動く通知処理」などに活用されます。ボードルアのエンジニアも、お客様の既存システムをサーバーレスに置き換える提案・実装を行い、運用負荷とコストの大幅削減に貢献しています。

5. ハイブリッドクラウド (Azure Arc / AWS Outposts)

これなに?: 自社運用(オンプレミス)とパブリッククラウドの「いいとこ取り」をする構成です。

現場でどう使う?: 「機密性の高い顧客データは社内に置きたい。でも、AI分析やアクセス急増時にはクラウドのパワーを使いたい」という金融機関や製造業のお客様で主流です。私たちは、オンプレミスとクラウドをシームレスに連携させるネットワーク構築や、Azure Arcなどを使った「統一的な運用管理」の実現を支援しています。

カテゴリー3:データ活用(データ&AI)

ビジネスの意思決定に「データ」は欠かせません。その活用基盤もクラウドが主流です。

6. Snowflake

これなに?: クラウド上で動く、超高性能なデータ分析基盤(データウェアハウス)です。

現場でどう使う?: お客様のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の核となる技術です。社内に散在する売上、顧客、マーケティングデータをSnowflakeに集約し、経営陣がリアルタイムで経営判断を下すための「データ基盤構築プロジェクト」に、私たちインフラエンジニアも参画しています。

7. Generative AI 活用基盤 (Azure OpenAI Serviceなど)

これなに?: ChatGPTなどを生み出した「生成AI」を、自社のデータで安全に使うためのクラウドサービスです。

現場でどう使う?: 今、最も注目されている分野です。「社内規定や過去の障害事例を学習させ、高精度な社内チャットボットを作る」「システムのアラートログをAIに要約させ、障害対応を迅速化する」など。私たちインフラ部隊は、AIが安全に動作するためのネットワーク分離や、アクセス制御といったセキュリティ基盤の構築でプロジェクトを支えています。

カテゴリー4:守りと監視(セキュリティ・モニタリング)

インフラが複雑化するほど、「守り(セキュリティ)」と「監視」の技術が重要になります。

8. SASE (サシー)

これなに?: 「ネットワーク機能」と「セキュリティ機能」を、クラウド上でまとめて提供する新しい概念 (Secure Access Service Edge) です。

現場でどう使う?: テレワークが普及した今、「ゼロトラスト・セキュリティ」(何も信用しない)を実現するための中核技術です。お客様が「社員が自宅やカフェからでも、安全に社内システムやクラウドにアクセスできる環境」を構築するプロジェクトで、ボードルアのネットワークエンジニアが設計・導入をリードしています。

9. Datadog

これなに?: 複雑なクラウド環境の「健康状態」を、あらゆる角度から丸ごと監視できるSaaS(サービス)です。

現場でどう使う?: 障害発生時、頼りになる「相棒」です。Kubernetes、サーバーレス、データベースが複雑に絡み合う現代のシステムでは、「どこが原因か」の特定が困難です。Datadogを導入しているお客様先では、「サイトが重い原因は、このDBのこの処理だった」と特定するまでの時間が劇的に短縮。私たち運用チームの必須ツールとなっています。

10. CSPM (Cloud Security Posture Management)

これなに?: クラウドの「設定ミス」を自動で監視・検知してくれるセキュリティツールです。

現場でどう使う?: クラウド破産の原因No.1は「設定ミスによる情報漏洩」です。「うっかり全世界に公開設定で機密データを置いてしまった」という事故を防ぐため、お客様のセキュリティ部門と連携し、CSPMを導入。「この設定は危険だ」と自動アラートを上げ、即座に対応する体制を構築するのも、私たちSESエンジニアの重要な仕事です。

まとめ:ボードルアだからこそ、最先端の「現場」に立てる

いかがでしたでしょうか? これらの技術は、決して教科書の中だけの話ではなく、ボードルアのエンジニアが日々、お客様のビジネスを支えるために格闘している「現場の技術」です。

ボードルアでは、大手通信キャリアの巨大な5G基盤から、金融機関の厳格なセキュリティ、スタートアップのスピード感あるサーバーレス開発まで、普通なら数回転職しなければ経験できないような多様な最先端プロジェクトに、短期間で携われるチャンスに溢れています。

もちろん、それには継続的な学習が不可欠です。 ボードルアには、未経験からでもこうした最先端の知識を体系的に学べる「ボードルアカレッジ」という強力な教育制度があります。

  • 「変化を楽しみ、技術を学び続けたい」
  • 「ITインフラのプロとして、多様な現場で価値を発揮したい」

そんな熱意を持つ方にとって、ボードルアは最高のフィールドです。 あなたも一緒に、ITインフラの「最前線」で働きませんか?

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