インフラエンジニアに必要な言語は?プログラミング不要説の真実とおすすめスキル

インフラエンジニアに必要な言語は?プログラミング不要説の真実とおすすめスキル

 「インフラエンジニアはプログラミング言語を覚えるべき?」と悩む未経験者の方へ。
実は、開発エンジニアとは求められる「言語スキル」が異なります。この記事では、現場で必須となるネットワークやサーバーのコマンド操作と、業務効率化に役立つおすすめのスクリプト言語について、学習の優先順位を交えて解説します。

インフラエンジニアにプログラミング言語は必要か?

結論から言うと、Webアプリケーションを作るような高度なプログラミング言語の習得は、必須ではありません。

インフラエンジニアの主な業務は、IT基盤となるネットワークやサーバーの構築・運用です。ここで最も重要になるのは、プログラムコードを書くことではなく、【コマンド(命令文)】を使って機器を正確に設定・操作する能力だからです。

しかし、「言語」が全く不要かというと、そうではありません。現場では「業務を楽にするための言語」が頻繁に使われています。


開発とは違う?現場で使う「コマンド」と「言語」

インフラエンジニアが扱う「文字による操作」は、大きく分けて「構築用のコマンド」と「自動化用の言語」の2種類があります。
この違いを理解することが、学習の第一歩です。

構築の基本は「コマンド操作(CLI)」

ネットワーク機器(ルーターやスイッチ)やサーバーの設定現場では、マウスを使わず、専用の画面に命令文を打ち込みます。
これを「コマンド操作」と呼びます。プログラミング言語でロジックを組むというよりは、「機器と対話するための命令文」というイメージです。

【ネットワーク構築の例(Cisco機器など)】

  • enable :管理者(特権)モードに切り替える
  • configure terminal :設定(グローバルコンフィグレーション)モードに入る
  • interface gigabitethernet 0/1 :設定するインターフェイスを指定する
  • ip address 192.168.1.1 :IPアドレスを割り当てる
  • ping :通信がつながっているか確認する

【サーバー構築の例(Linuxなど)】

  • cd :ディレクトリ(場所)を移動する
  • ls :ファイルの一覧を表示する
  • yum install :ソフトウェアをインストールする
インフラエンジニアにとって、まずはこれらのコマンド操作に慣れることが、どんなプログラミング言語を学ぶよりも最優先のスキルとなります。

効率化のための「スクリプト言語」

コマンド操作に慣れた後、さらにステップアップするために必要なのが「スクリプト言語」です。

これは、「複数のコマンド操作をまとめて自動実行させる」ために使います。
例えば、100台のルーターに同じ設定を入れる場合、手動でコマンドを打つと大変ですが、スクリプト言語を使えば一瞬で完了します。

このように、「手作業を減らし、ミスをなくす」ために言語を利用するのが、インフラエンジニアの特徴です。


インフラエンジニアが覚えるべきおすすめ言語

では、具体的にどの言語を学べばよいのでしょうか。現場での使用頻度が高いものを紹介します。
【シェルスクリプト (Shell Script)】
重要度:★★★★★
Linuxサーバー上でそのまま動く簡易言語です。普段使っているコマンドを並べて保存するだけで作れるため、ログの監視やバックアップの自動化などで日常的に使用します。
【Python (パイソン)】
重要度:★★★★☆
インフラ分野でも大人気の言語です。ネットワーク機器の設定自動化(Network Automation)や、AWSなどのクラウド操作、データ分析など、活用の幅が非常に広いです。

これ以外にも、インフラの構成をコードで管理する(IaC)ためのツールとして、AnsibleやTerraformなどの記述方式を学ぶことも増えています。
これらも広義では「言語」のスキルの一部と言えます。

まずは「コマンド操作」から始めよう

インフラエンジニアにとって「言語」は強力な武器ですが、まずは土台となるネットワークやサーバーの仕組みと、それらを操作するコマンドを理解していなければ使いこなせません。

「プログラミングが難しそう」と敬遠する必要はありません。まずは簡単なネットワークコマンドなどから、ITエンジニアとしての第一歩を踏み出してみませんか?

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